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【摂食障害】過食の原因?「認知のゆがみ」10パターンを解説

【摂食障害】過食の原因?「認知のゆがみ」10パターンを解説

(執筆:YOKO .N  監修:SINBI代表カウンセラー 福山 裕康)

 

過食になりやすい人の傾向として、心が繊細な人が多いようです。ちょっとした人の言葉や行動に傷ついて、ストレスが重なり、過食衝動が引き起こされてしまうのです。

 

すぐに傷ついてしまうのは、「認知のゆがみ」が原因かもしれません。認知のゆがみは誰でも持っているものですが、ちょっとした思考のクセが強くなると、どんなことでもネガティブに考えてしまいます。

 

しかし、認知のゆがみを客観的に理解することで、自分の思考パターンに気が付き、対処できるようになります。

 

ストレスにも強くなり、過食衝動を抑えられる可能性も高くなります。

 

このコラムでは、認知のゆがみの代表的な10パターンをご紹介します。次の記事では、対処法もご紹介するので、参考にしてください。     

 

 

1.認知のゆがみとは



「認知のゆがみと」は、物事をありのままに見るのではなく、自分の考え方のクセで、独自の解釈をしてしまう状態です。1976年に心理学者のアーロン・ベックによって、基本的な理論が提唱されました。

※「認知」は、人間の思考や判断、記憶、言語などの精神的な過程をさす。

 

一般的に、どんな人でも、生まれ持った資質や育った環境によって、多少なりとも認知のゆがみは持っています。

 

たとえば、造花を見て「美しい」と思う人もいれば、「人工的で嫌だ」と感じる人、そして何も感じない人もいます。

 

同じように、他人から発せられた言葉や態度も、受け取る人の「認知のゆがみ」によって、好意的にも、悪意にも受け取ってしまうのです。

 

中でも感覚が繊細な人は、認知のゆがみがネガティブな方向に向かいやすく、日常生活が苦しいものになってしまいます。ストレスも溜まり、過食への衝動も起こりやすくなってしまうのです。

 

しかし、認知のゆがみを理解することで、客観的に自分を見つめ直すことができます。「もしかしたら、そうじゃないかも」と思えるようになると、自己肯定感も上がっていくでしょう。

 

 

2.認知のゆがみ10パターンと対処法



認知のゆがみの代表的な10パターンをご紹介しましょう。自分に当てはまる項目はないか確認してみてください。


 

2-1.白黒思考

 

物事を「白か黒」か「善か悪」か、はっきり決めてしまわないと気が済まない考え方です。ある意味、完璧主義な考え方といえるでしょう。

 

《具体例》

・ある人物のちょっとした行動を見て、あの人は良い人、あの人は悪い人など、偏った評価をしてしまう。

 

しかし、100%良い人はいませんし、100%悪い人もいません。偏った目ですべての人を判断すると、コミュニケーションが苦しくなってしまいます。

 

また、自分の失敗に対しても許せなくなり、自己肯定感も低くなります。

 

2-2.過剰な一般化

 

1度起きたことが、この先もずっと起きるように認識してしまう考え方です。

 

考えや言葉に、「いつも」「絶対」「常に」「決して」「全く」などが使われます。

 

《具体例》

・一度失敗しただけなのに「私は常に失敗する」と考える。

・親の愛情を感じられないために「私は決して誰からも愛されない」と極端に(悲観的に)考える。

 

しかし、人生には何が起こるか分かりません。10回20回挑戦して、やっと成功した人も

 

2-3.心のフィルター



良い情報を得ても、心のフィルターを通して悪いことに置き換えてしまいます。

 

《具体例》

人から少し褒められても、「私はこんなことぐらいしか褒めるところがないのだわ」と自虐的になる。

レストランで美味しく食事をしても、店のちょっとした欠点で「最悪な店」と決めつけてしまう。

 

楽しいことも、僅かなきっかけでネガティブなことになってしまうので、毎日を楽しめなくなります。

 

2-4.マイナス思考

 

マイナス思考は、どんな事柄にたいしても否定的な思考になることです。良いことは「まぐれ」で、悪い事は「やっぱりね」と考えてしまいます。

 

《具体例》

・コップに水が半分入っていたら、「半分しか入っていない」と悲観的になる。

ポジティブ思考の人は、「半分も入っている!」と考えることができます。

・年齢も、「もう20歳だから」「もう30歳だから」「もう40歳だから」と、常に否定的に考える。

 

ありのままの自分を認められず、新しい挑戦が出来なくなります。

 

2-5.結論の飛躍

 

結論の飛躍には2種類に分かれます。

①心の読みすぎ

②先読みの誤り

 

それぞれ解説します。

①心の読みすぎ

 

勝手に相手の心を深読みして、「こう思われている」と、勝手に信じ込んでしまいます。

 

《具体例》

・「挨拶の時にいつもより言葉が少なかった、、、もしかして何か私に怒っている?」

など、勝手に相手の心を読んで、勝手に不安になる。

 

実際の相手の心はわかりませんし、常に人の行動を疑ってしまうので、心が疲弊しやすくなります。

 

②先読みの誤り

 

起きていない事も「どうせ〇〇に違いない」と決めつける思考のことです。

 

《具体例》

・根拠なく、「もうこの国はダメだ、自分の将来もどうせ貧しいに違いない」などと断言してしまう。

 

ワイドショーや週刊誌などで、大げさに取り上げられたこともすべて事実と信じ込み、悲観的な未来しか想像できなくなります。

 

2-6.過大解釈・過小評価

 



一つの事柄に対して、考えられる最悪の事態を想定したり、僅かなことでも大げさに考えすぎたりするような思考のことです。

 

《具体例》

・ちょっと注意されただけで「何ていうことをしでかしてしまったのだろう、私は本当にダメな人間だ」と落ち込む。

・逆に褒められると「大したことは無い」と過小評価してしまう。

 

逆に、他人がいい結果を残すと「羨ましい」と感じたり、落ち込んでいると「なぜこんなことくらいで」と疑問に思ったりします。

 

2-7.感情的決めつけ

 

その時の感情によって、物事を判断してしまう思考です。

 

ある人と接していて、腹立たしいと感じた場合、他の人も同様に思っているだろうと思いこんでしまいます。

 

《具体例》

・自分がつまらないと感じた映画を好きな人は「どうかしている」と思ってしまう。

・自分がこんなに腹を立てているのに共感してくれないのは「私を嫌っているせいだ」など、自分の感情によって判断してしまう。

 

感情によって、物事を正しく判断することが出来ない状態になってしまいます。

 

2-8.すべき思想


物事や行動に対して、「〜すべき」「〜であるべき」という固定観念がある考え方です。

 

自分の理想像に当てはめて、ルールや規則を作ってしまうので、それに外れることが許せなくなります。自分にも他人にも厳しくなり、勝手に苦しくなってしまいます。

 

《具体例》

・母親は自分のことよりも家族を一番に考えるべき

・お金を払ったのだから、お店はもっと私にサービスをするべきと考える。

 

自分が守れない場合は落ち込みますし、他人がルールを無視した場合、ストレスでいっぱいになります。

 

2-9.ラベリング・レッテル貼り

 

たった1回の出来事のために、自分や相手にレッテルを貼ったり、「こういう人間なのだ」というラベリングをしたりする思考です。

 

《具体例》

・1度失恋したら、「もう一生恋人ができることはない」と思う。

・たまの外出に嫌なことがあれば「私は外に出てはいけない人間」などと、極端に考える。


「過剰な一般化」が極端になったケースともいえます。

 

 

2-10.個人化

 

直接的に自分に関係なくても、とにかく自分の責任に結びつける思考のことです。

 

《具体例》

・「恋人との関係がうまくいかないのは、自分の努力が足りないせいだ」と考える。

・「家族の仲が良くないのは、自分の成績が悪いからだ」など、勝手に責任を感じてしまう。

 

とはいえ、ほとんどの事象は1人の責任ではないので、努力してもどうすることも出来ず、疲れ切ってしまいます。


まとめ

いかがでしたでしょうか。認知のゆがみについて10パターンご紹介しました。自分が当てはまるかどうか考えるだけでも、客観的に自分を振り返ることができます。

 

自分の考えが極端だったんだ、と思うことができれば、解決の糸口が見つかるはずです。

 

次の記事では、対処法をご紹介しますので、ぜひお読みください。



こちらの記事も参考に>【摂食障害】過食衝動を抑える!「ネガティブ思考」をやめる方法

 


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