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【摂食障害】「泣くこと」はストレス解消?!過食を抑える効果とは

【摂食障害】「泣くこと」はストレス解消?!過食を抑える効果とは

(執筆:YOKO .N  監修:SINBI代表カウンセラー 福山 裕康)

 

摂食障害に悩まされている人は、自分の感情を素直に表すことが苦手な傾向があります。

 

中でも、「泣く」という行為に関しては、「こんなことで泣いてはいけない」、とか、「泣きたいのに泣けない」など、涙に対して否定的に考えているかもしれません。

 

しかし、最近の研究では「泣くこと」、つまり涙を流す行為は、ストレス解消になることが判明しています。涙とともにストレスを流してしまえば、過食衝動を抑えることも可能になるのです。

 

とはいえ、どの様な「涙」でも効果的というわけではありません。涙の種類によっては、余計に心に負担を掛ける可能性もあります。

 

ストレスを解消する「涙」について解説していきましょう。

 

1.涙には、3つの種類がある

 

一口に「涙」と言っても、大きく3つに分類することができます。まずは、涙について理解しておきましょう。

 

① 通常時の涙

関係する神経:自律神経(交感神経)

 

人間は平常時でも、無意識に涙を流しています(基礎分泌)。

 

とはいえ、ポタポタと流れる量ではありません。常に目を潤して、保護をするためです。

 

また、ゴミなどを洗い流して、栄養を行き渡らせる働きもあります。

 

② 刺激による涙

関係する神経:体性神経(三叉神経)

 

煙やほこり、ゴミなど、物理的な刺激によっても涙は流れます(反射性分泌)。玉ねぎを切ると流れる涙は、玉ねぎの成分「硫化アリル」という物質による刺激が原因です。

 

損傷を軽くする、洗い流すという意味が大きい涙です。

 

③ 感情による涙

関係する神経:自律神経(副交感神経)

 

①や②は、主に目を保護する目的のための涙ですが、ストレスと関わりが大きい涙は、③の感情による涙です。

 

感情によって涙腺が刺激されて、涙が流れます(情動性分泌)。

この涙は、さらに次の2つに別れます。

 

・嬉しい、喜び、感動の涙

・悔しい、悲しい涙

 

悲しさから流れる涙には「癒やし」の効果が大きいのに対し、喜びなどの涙には、すっきり感やモチベーションアップなどの効果があります。

 

実は、この「感情」によって流れる涙の質、成分は変化します。嬉し涙はナトリウムなどの成分が少なく甘いのに対し、悔し涙はナトリウムが多く、塩辛くなります。

 

2.涙がストレス解消になる理由

 

 

では、感情による涙がどうしてストレス解消になるのかを見ていきましょう。

 

2-1.気持ちがスッキリとするから

 

涙がストレス解消になるのは、泣くことで体内のコルチゾールが減少するからです。

 

コルチゾールは「ストレスホルモン」と呼ばれ、ストレスなどで慢性的に多く分泌されると、精神的に不安定になりやすいことが判明しています。

 

泣くことで、コルチゾールが減少し、気分もスッキリとすることから、ストレス解消に繋がります。

 

2-2.心が穏やかになるから

 

涙を流すことで、副交感神経が優位になるので、心が穏やかになります。

 

副交感神経には、血管を広げる効果があります。頭の血流も良くなり、リラックス効果が生まれます。

 

そのため、涙は睡眠と同じくらいの休息を得ることもできるといわれています。

 

2-3.痛みの緩和になるから

 

涙には、鎮痛作用のある「エンドルフィン」」というホルモンが含まれます。苦痛を和らげる作用は、モルヒネ以上ともいわれています。

 

さらに、オキシトシなどの「幸せホルモン」が体内で分泌されるので、精神的な痛みも和らげる効果があります。

 

2-4.心を浄化してくれるから

 

涙は、心に溜まったストレスやモヤモヤを洗い流すことができます。

 

激しく涙を流す行為には、大きなエネルギーが必要です。涙に集中することで、嫌な想いをいったん頭から放出してリセットできます。

 

泣いた後に、「些細なことなんてどうでもいいや」と、思うこともありますよね。このリセットこそ「浄化(カタルシス)」になります。

 

2-5.感情を開放し、立ち直りが早くなるから

 

泣くことで、傷ついた心も立ち直りが早くなります。

 

悲しくなったり落ち込んだりすると、身体を抱えてうずくまるようなポーズを取ってしまうことがあります。これは、体全体で外部との関わりを拒否し、自分を守っている状態です。

 

しかし、思いっきり泣くことで、身体の力が抜けます。筋肉の緊張が取れると、心もリラックスしやすくなります。

 

心が開放的になり、立ち直りが早くなるのです。

 

3.泣くことが「悪い結果」を招くこともある 

 

 

 

これまで、「涙」にはリラックス効果があり、ストレス緩和につながることをお伝えしてきました。

 

しかし、泣けばすべて良い結果になる、というわけではありません。

 

泣くことで、さらに心の状態が悪くなることもあるのです。

 

それは次のような場合です。

 

3-1.過剰な涙は目の炎症を起こす

 

長時間、涙を流すことで、目の表面の角膜や結膜が炎症を起こすことがあります。

 

痒くなり、思わず手で擦ったりさわったりすると、さらに悪化してしまいます。

 

鏡で自分の姿を見ると、ゾッとするかもしれません。適度な涙でスッキリするように気を付けましょう。 

 

3-2.泣きすぎは心身にダメージを与える

 

過剰な涙は、心身にかえってダメージとなる場合があります。

 

泣く行為自体、大きなエネルギーを消費するので、身体的にも、精神的にもクタクタにケースがあります。

 

適度な涙は心身共にメリットが大きいのですが、過剰な涙はダメージとなります。

 

3-3.同じ原因で何度も泣いてしまう場合

 

何度も同じことが原因で涙を流す場合、根本的に問題を解決する必要があります。

 

涙を流すことで、一時的にスッキリするかもしれません。

 

しかし、同じことが繰り返される場合、どんどん精神的なダメージは積み上げられてしまいます。更に辛い状況になってしまうかもしれません。

 

自分がなぜ頻繁に涙を流すのか、見つめ直すことで、ストレス自体がなくなる可能性もあります。

 

なお、何でもないことで涙が出る場合は、目の病気の可能性もあります。病院で相談することをおすすめします。

 

4.ストレス解消には「感動の涙」を流そう 

 

 

 

ストレス解消のために、積極的に泣きたい時は、ずばり「感動の涙」がおすすめです、

 

「感動の涙」はストレスに対し、かなり効果の高い涙です。

 

映画でも、アニメでも何でもいいので、「感動の涙」を積極的に流しましょう。

 

ただし、あまりにも辛い内容だと、さらにストレスとなる場合もあります。

 

できるだけ、「面白くて感動できる」「明るくて泣ける」ようなものを選択するとよいでしょう。

 

「笑って泣ける映画」などで検索すると、様々なジャンルが出てくるので、自分の好みのものが見つかるはずです。

 

まとめ

 

涙には、ストレス解消効果があることが、お分かりいただけましたでしょうか。

心のイライラやモヤモヤは、泣くことでスッキリすることができます。

悲しい時や嬉しい時、または悔しい時など、泣きたい時には素直に涙を流しましょう。

 

もちろん、人前で激しく泣くことは、社会人としての「信用」を失う可能性もあるので注意が必要です。

 

感動する映画などを見て、効果的にストレスを発散させましょう。

 

細かくストレス発散をすることで、過食の衝動を抑えることもできるはずです。

参考になれば幸いです。



こちらの記事も参考に>【摂食障害】自律神経を整えて過食衝動を抑える「呼吸法」とは

 


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