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拒食症という摂食障害の根本的な病巣へ の理解と回復へのカウンセリング

拒食症という摂食障害の根本的な病巣へ の理解と回復へのカウンセリング

【摂食障害の拒食症とは】

 拒食症は、医療診断名では、『神経性やせ症』と言われるものです。

 その診断の基準を簡潔にまとめると以下のようなものになります。

 まず、必要量と比べてカロリー摂取を制限し、低体重であり、それにも

かかわらず、体重増加または肥満になることに対する強い恐怖、または

体重増加を妨げる持続した行動がある。

自己評価が、体重や体型に大きく影響を受けてしまっており、また、現在の

低体重の深刻さに対する認識が大きく欠如している。

そして、その行動の違いによって、摂食制限型(過食・嘔吐・下剤・利尿剤・

浣腸の乱用がない)と摂食排泄型(過食・嘔吐・下剤・利尿剤・浣腸の乱用が

あり)に分けられます。

◇拒食症の低体重の重症度は以下のBMIが基準とされています。

  重症度の最低限の値は、成人の場合、現在の体格指数(BMI:Body 

Mass Index)に、子どもおよび青年の場合、パーセント基準に基

づいている。

   軽度 : BMI ≧ 17㎏/㎡

   中程度 : BMI16~16.99 ㎏/㎡

   重度  : BMI15~15.99  ㎏/㎡

   最重度 : BMI < 15  ㎏/㎡

【拒食症の食べられない理由と母親の愛とカウンセリング】

拒食症の多くは最初ダイエットから始まります。

ダイエットは、完璧主義の頑張り屋さんが奏功して、どんどんうまくいき、あっという間に

痩せ過ぎの領域に達してしまいます。

でも、

もう、ある程度痩せられた頃には、今度は、

  食べることが恐くなってしまって、体重を元に戻せない!!

といった、

 太ることへの恐怖!!

を抱えてしまうものです。

そして、

   ちょっと食べたら止まらなくなって

   どんどん太ってしまって、

   とんでもないデブ!!

になってしまうのではないか?

といった、太る恐怖に怯えることになってしまいます。

そこには、

  食べることへの恐怖と太る不安、

そして、

  強迫的な痩せへのこだわり

  自分ルール!!へのこだわり!!

に支配されてしまいどうにもできない状況へと追い込まれて

しまうのです。

そして、これらは、ほとんど、精神疾患と言えるような

    恐怖症・不安障害や強迫性障害

とも診断されえるほどの要素を多くの人は抱えてしまっているものです。

【拒食症の原因とよく言われる母親の愛との関係とその意味は?】

さて、

それでは、摂食障害で、よく言われる、

    母親の愛

が足りない、あるいは何らかの愛情問題があったということと、

この恐怖や不安や強迫性とどのように関係しているのでしょうか???

そこがなかなかわかり難いところですよね。

まず、

そこで第一に考えていきたいところが、

 母親の愛と自己肯定感

との関係です。

この自己肯定感があるかないかが、摂食障害といちばん関わりのある

ところであり、とても大きな影響を与えるところでもあります。

自己肯定感が高ければ、不安や恐怖や強迫的な要素というものは、

とても低く抑えられやすいものです。それは、自己肯定感が希薄で

あり、否定的な自己像に支配されやすい場合に、様々な否定的思考に

捉われてた妄想への波及がとても大きく、不安や恐怖などの感情へと

反映されやすいというところからも言えるものでもあります。

このとても大切な自己肯定感の形成が母親の愛と強く関係

しているところです。

【拒食症のカウンセリングで重視するのは安心感】

そして、拒食症を回復へと導いていく上で大事なのが、当然この

不安や恐怖

からの脱却であり、つまり、大事になってくるのは、

   安心感

をしっかりと育んでいくということです。

そして、その安心感というのはどうのように育まれるのかと言えば、

それは、もうお分かりのように、

母親との深い信頼関係

によるものなのです。

深い安心感というものは、深い信頼関係や人間同士の深い絆によって得られる

ものなのです。

だから、摂食障害を治していく時には、対人関係療法や再養育療法を通して

母親との関係性の修復

を図っていくということをやっていきます。この効果がとても高いものなのです。

 

【拒食症の食べられない理由や意味はここを押さえておく!!】

摂食障害の拒食症の治療でよくあるのが、

  いくら病院に入院しても治らない!!

入退院を何回も繰り返してもちっともよくならないということです。

それは、

根本的な問題解決をせずに身体的なケアのみに留まってしまう

のであれば当然のこと。

まず、拒食症をしっかり治していくには、根本的な拒食症の原因となって

いる心の問題を解決していかなければいけません。

心の問題は、しっかり内面と向き合うカウンセリングや心理療法で解決

していくことができるのです。

それは、先に挙げた自己肯定感を育んでいって、不安や恐怖から

抜け出して、いかに安心感を育んでいけるかにかかっているところです。

【拒食症の治療をしていくカウンセリングで大事な視点】

拒食症の治療をしていくカウンセリングや心理療法を施して

いく中で、もうひとつの大事な視点があります。それは、

   アダルトチルドレン

です。

アダルトチルドレンは、アメリカでは、機能不全家族の元で育った

子どもが、子どもらしくすることができずに、幼少の頃から早々に

大人にならざるを得なかった場合にあてはめられているものです。

これと同じようなことが、実は日本では、アメリカとは違った状況があり、

 不思議なことに、かえって、裕福で恵まれた教育熱心な家庭で、同じ

よなことが起きてしまっているという皮肉なことになってしまっているのです。

 

【摂食障害の拒食症のカウンセリングで焦点となるいい子とは?】

その日本のアダルトチルドレンというのが、どのような事かと言えば、

  私はいい子でなければ

    愛されない!!

という条件付きの愛に支配されてしまい、

いい子=聞き分けのいい大人っぽい子

何でもできる優秀な子

で、子どもらしく、

  我儘言ったり

  甘えたり

  泣いたりわめいたり

  親を困らせる

ということを決してしないで、すぐに大人になってしまった子どもたち。

つまり、

 子どもらしい体験”

が抜け落ちてしまっているということです。

そして、この子どもらしくできなかったということは、決してそのまま、

そこで完結されて、おさまっているわけではなくて、その子どもの

自分は、実は傷つき、抑圧されており、あらぬところで、暴れだして、

コントロール不能となってしまうのです。

これが、

 インナーチャイルド”

と言われているものです。

 

【摂食障害の拒食症ではインナーチャイルドのカウンセリング】

アダルトチルドレンで、インナーチャイルドが無意識下に潜んで

いる場合によく出てくる現象が、

   赤ちゃんかえり子宮回帰願望

です。

  赤ちゃんに戻りたい!

  赤ちゃんをやり直したい!

  ずっと赤ちゃんでいたい!

  大人になりたくない!

といったようにです。

 

この無意識下にある深い欲求を否定せずに肯定的に受け入れて

いって心のケアをしていくことがとても大切なところです。

 

【拒食症のカウンセリングでよく出てくる治ることへの恐怖】

そして、もうひとつよくあるのが、

治ることへの恐怖心

です。

拒食症のカウンセリングをやっていて、いつも突き当たる壁です。

その治らない理由は、心のいちばん奥深くにあって、最後の最後で、

ブレーキになってしまう強い恐怖心です。

それは、

   治りたくない!!

という強い思いです。

頭や口では、

   早く治したい!!

と言っていても、心の奥深くの潜在意識の中で、

   治りたくない!!

という強い思いを抱えてしまっていて、邪魔してくるものなのです。

自分でも気づかないうちにある無意識の恐怖心がブレーキをかけます。

この思いが、最後の最後でブレーキとなってしまい治らないということは

よくあることです。

    治る恐怖!!

ですね。

なぜ、治ることが怖いのか???

それにはいくつかの理由があります。

【拒食症の治る恐怖の理由とは???】

まず、拒食症が治るのが怖いという理由で、いちばん多いのが、

  普通に戻るのが怖い!!

という治る恐怖心です。

普通の人に戻るということがとても怖いのです。

拒食症という病気でいれば、

  ”弱い病気の可哀想な人”

でいられるので、とても安心なのです。

それが、病気が治ってしまうと、そんな免罪符がなくなってしまい、

   他の普通の人たちと同じにしなくてはいけない!!

 

もしくは、

  同じ土俵に戻って他の人と競わなくてはいけない!!

という恐怖心があり、

 同じ土俵に立って競うという土俵から逃げたい!!

という強い逃避の気持ちが働いてしまいます。

そして、

もう一つ強く出てきて影響が強いのが、拒食症という病気が

  治ったら親の態度が急に変わるのではないか???

という恐怖心です。

拒食症という病気になると、今までと親の態度が一変して、

とてもやさしくなって、

  生まれて初めて親の愛を感じられた!!

という人も多いものです。

そのようなことから、拒食症という病気が治るということが、

  親の愛を失う!!

ということになってしまうのではないかと恐くなってしまうのです。

【拒食症のカウンセリングでは治る恐怖も治療して】

治ったら親の態度が急に変わるのではないかととても恐ろしく

なってしまうのです。

ですので、本当に拒食症を治していくにはここもしっかり乗り越えて

いかなければなりません。

だから、拒食症のカウンセリングでは、自己肯定感をしっかり

育み、不安や恐怖を乗り越えて、安心でき未来をつくっていけるよう

に、カウンセリングや心理療法での取り組みを確実にしていきます。

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