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不安の鍵を握るのは欲求 (カウンセリングのポイント)

不安の鍵を握るのは欲求 (カウンセリングのポイント)

不安の鍵を握っているのは、“欲求”です。

不安は、自分の“欲求”が満たされないのではないかという将来
に起こるかもしれない不安。



そして過去にあった欲求が満たされなかった出来事がまた同じよ
うに起きるかもしれないという不安。
あるいは、過去に実際に体験した不安がただただ現在にのしかか
ってくるといった強迫的な不安。

そこには、あなたが抱えている“欲求”というものが大きく関わっ
ています。

人に愛されたい、

人に嫌われたくない、

人に認めて欲しい、

他の人に負けたくない、

お金持ちになりたい、

安定した生活をしたい、

安心・安全な生活をしたい、

などなど、人には様々な欲求があります。

不安はその欲求が満たされないかも知れないという思いです。

今まで紹介してきた不安のコントロール法は、直接的に不安
にアプローチして不安を解消していく方法でしたが、今回は
もう少し掘り下げて、根本にある欲求にアプローチするとい
う方法です。

まず、
今抱えている不安を一つ選んでください。

例えば、「人に愛されないかもしれない」不安だったとします。

そこから、“何で?”の質問を繰り返していきます。

何で、「人に愛されたい」の???
人に愛されないとどうなってしまうのでしょう?

どうなってしまうの???

何で???

これを繰り返していきます。

そうすると根本的な欲求にたどり着きます。

掘り下げていくと、

根本的な欲求のほとんどは、

生命の安全欲求にたどりつきます。

実はカウンセリングでもここをポイントにしていきます。

ほとんどは生命危機に関わるところの欲求であり、

その欲求に関わる不安というものが生まれてくるのです。

それでは、不安をここまで掘り下げたらどうすればいいのか?

というと、やることは

この“生命の安全欲求”を手放す

ということです。

え~????

と思う人も多いかとは思いますが、あくまでも手放す

ということです。

決して諦めるということではありません。

“手放す”

と言うのは、執着せずに委ねるといった感覚です。

この欲求を手放すことができるととても楽になります。

不安の根っこにあるものですから、

不安を手放すよりも欲求を手放す方が

根本的な不安の解消に役立つのです。

摂食障害のカウンセリングは対人関係療法で⇒ https://www.sinbiz.jp/eating2/

メンタルオフィスSINBI

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