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対人関係療法カウンセリングで摂食障害を克服するには

対人関係療法カウンセリングで摂食障害を克服するには

対人関係療法は、その名前の通り対人関係について扱うのですが、

それだけでは少しわかり難いかもしれませんね。

摂食障害を抱えている人の多くが、

実は対人関係に関わる、やり場のない気持ち、

つまり、

胸のモヤモヤやイライラした気持ちを抱えています。

どうやってそのようなモヤモヤやイライラが生まれるかというと、

例えば、

 自分の本音が言えない、

 周りの目がいつも気になる、

 結局周りに合わせるしかない、

 自分は理解してもらえない、

 言っても無駄、

 ノーが言えない、

 誰もわかってくれない、

 どうせ私はダメ、

とい言ったような対人関係上での気持ちを抱えています。

そのような気持ちを持ってコミュニケーションしていると

自分の納得のいく関係にならず、いつもモヤモヤやイライラを抱える

結果となってしまいます。

そして、そのモヤモヤやイライラを解消したり紛らすために過食したり

嘔吐したり、あるいは食を制限する、

更には、食べられなくなる、

といった摂食障害の症状に繋がることになってしまいます。

対人関係療法は、その気持ちの部分にフォーカスしながら、

以下に考えて、どのようなコミュニケーションをしていけば

その摂食障害のエネルギーになっている、モヤモヤやイライラ

を減らしていくことができるか?

といった取り組みをやっていきます。

さて、

そのために対人関係療法でやっていくのが、

現在の対人関係に焦点を絞って検討していき、

コミュニケーションの改善を図っていくということです。

摂食障害のほとんどは、このコミュニケーションがうまくいっていない

ために起こる対人間の行き違い・すれ違い、うまくいかない、

分かってもらえない、愛されていない、孤立している、寂しい、などなど

によって抱えてしまう持って行き場のない感情がエネルギーとなって

起きている病気です。

だから、現在の影響の強い対人関係に焦点を絞って、特に心の動揺に

影響を与えているのものですが、そこのコミュニケーション方法を

改善していくことによって、持って行き場のない感情を減らして、

摂食障害を改善していきます。

ただ、現在のコミュニケーションを改善すればいいといった、

単純なコミュニケーショントレーニングではありません。

摂食障害はそれほど単純なものではありません。

そこに様々な出来事、様々な気持ちの動きがあり、

更にその背後には、

様々な過去の出来事や気持ちがあるわけです。

現在の対人関係を扱うからといって過去を無視はしません。

むしろ、過去に大きな影響力がある場合には、

過去を十分検討して扱っていきます。

過去のトラウマや満たされない気持というのは

とても大切なものなのです。

特に母親との関係性というのは影響力の大きいものです。

対人関係療法は、

そこまで含めた対人関係を検討してカウンセリングを

施していくものです。

摂食障害のカウンセリングは対人関係療法で⇒ https://www.sinbiz.jp/eating2/

メンタルオフィスSINBI

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