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■ 摂食障害克服のための対人関係療法の具体的なところ   コラムレッスン26

■ 摂食障害克服のための対人関係療法の具体的なところ   コラムレッスン26

前回のコラムレッスン25では、摂食障害を治療していく上での基本的な理解のお話でした。

 

レッスン26では、対人関係療法について具体的に見ていきたいと思います。

 

 

まず、対人関係療法とはどのようなものなのでしょうか?

対人関係療法(IPT: Interpersonal Psychotherapy)は、現在の対人関係

に焦点をあてた短期精神療法です。本来はうつ病患者の治療用に、米国の精

神科医クラーマン博士らが1960年代後半から開発したものです。クラーマン

らは、精神療法も薬と同じように効果をきちんと検証してから普及させるべき

だというふうに考えていたため、対人関係療法は、臨床研究を通して発展し、

効果ついてのデータは他に類を見ないほど充実しています。

重要な他者への焦点化

 一般に精神療法においては、焦点を絞り込めば絞り込むほど短期に効果が上

がってきます。「対人関係に焦点を当てる」といっても、「対人関係なら何

でも」というふうに焦点を拡散してしまうと、幼い頃の対人関係や、いろい

ろな友人との対人関係など、次から次へと話題が出てきてしまい、長期にわ

たってしまいます。一方、対人関係の中でもテーマを絞り込めば、短期で効

果を得てカウンセリングを終了させることができます。

 

 対人関係療法は、「重要な他者」との「現在の」関係に焦点を当ててカウン

セリングしていくものです。また、単に焦点を当てるのではなく、そこで問題

になっていることを四つのテーマのうちの一つに分類し、それぞれの戦略に従

ってカウンセリングをしていく、というふうにある程度マニュアル化されてい

ます。療法がきちんと定義されているので、効果のデータも正確にとることが

でき、有効性が検証されています。精神療法の中でも、有効性を証明するデー

タがもっとも多い療法であるといえます。

 

対人関係療法は、もともとはうつ病の治療のために開発されたものなのですが、

 

摂食障害の治療にとても効果的であるということは検証されています。

 

ただ、それでは、そこで何をやっているのかということについてここで少し紹

 

介していきたいと思います。

 

                                    

さて、そこで、

 

まず、

 

なぜ対人関係なのか???

 

というところだと思います。

 

摂食障害を克服していく上で、過去のトラウマの影響であったり、自己否定感

 

であったり、自分のコンプレックスであったりと、自尊心の低下が問題になっ

 

ている場合が多いのに、

 

 

なぜ対人関係を取り上げていくのか???

 

 

というところが疑問として上がってくのではないかと思います。

 

それは、何の関係もなさそうでも、

 

”必ず対人関係が影響を与えている!!”

 

ということです。

 

 

例えば、仕事のストレスや勉強のストレスなどで対人関係が関係なさそう

 

なものでも、実は対人関係が重要なポイントになっているのです。

 

 

もしかしたら、対人関係が良好であれば仕事や勉強のストレスはほとんど

 

なかったかもしれないとか・・・・・

 

 

また、人の内面というものは、ほとんどが対人関係に現れてくるものです。

 

対人関係を見ればその人の内面もわかってくるというものです。

 

その逆に、対人関係が改善されてくるとその人の内面が改善されてくると

 

いう事も不思議なのですが起きてくるわけです。

 

これだけでは抽象的でわかり難いかもしれませんが、内面を乱す対人関係を

 

改善していくことが摂食障害を改善していくということは、臨床データのエビ

 

デンスによって明らかに証明されている事実でもあるのです。

 

 

対人関係療法は、その現在の対人関係に焦点を絞って検討していき、コミュニ

 

ケーションの改善を図っていきます。摂食障害のほとんどは、このコミュニケ

 

ーションがうまくいっていないために起こる対人間の行き違い・すれ違い、

 

うまくいかない、分かってもらえない、愛されていない、孤立している、寂し

 

い、などなど・・・・・によって抱えてしまう持って行き場のない感情がエネ

 

ルギーとなって起きている病気です。

 

 

だから、現在の影響の強い対人関係に焦点を絞って、特に心の動揺に影響

 

を与えているものですが、そこのコミュニケーション方法を改善していく

 

ことによって、持って行き場のない感情を減らして、摂食障害を改善して

 

いくということを実践的に行っていきます。

 

 

いかがでしょうか?

 

 

多少、対人関係療法をご理解いただけたでしょうか?

 

次回では、対人関係療法と今まで触れてきた仮面との関係を見ていきたいと

 

思います。

 

 

◎レッスン26の課題

 

あなたの対人関係を振り返ってみましょう。

 

あなたの対人関係で何が起きていますか?

 

あなたの対人関係はうまくいっているかもしれません。

 

でも、それは相当の気を使って、自分を抑えて相手に合わせた結果では

 

ありませんか?

 

少し自分のコミュニケーションと気持ちの動きを振り返ってみましょう。

 

特に対人関係療法では、家族との関係を重視しています。

 

家族とのコミュニケーションについてもしっかりと振り返ってみてください。

 

 

※以下の質問に答えていってください。

 

 ・あなたは、人と会った後にすごく疲れていませんか?

 

 ・あなたは、一人がいちばんいいと思っていませんか?

 

 ・あなたは、いつも相手の顔色を伺って相手に合わせていませんか?

 

 ・あなたは、両親に摂食障害のことを打ち明けていますか?

 

 ・あなたは、本当は両親にわかって欲しいのにそれを言わずに諦めて

  いませんか?

 

少しご自身を振り返ってみてください。

人は自分の気づかないところで相当の気を使っているものです。

それが実は対人関係のストレスでもあり、持って行き場のない気持ちを生み出す源でもあります。つまり、それが摂食障害へ繋がる原因でもあるのです。

 

 

   こちらの動画も参考にしてください。

  「対人関係療法による摂食障害克服とは?」

    ⇒ https://youtu.be/fR4zzs3V_QE

 

     こちらの動画も参考にしてください。

  「摂食障害克服の対人関係のポイント」

    ⇒ https://youtu.be/KiN4wIlPePY

 

 

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