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摂食障害と自尊心の低下と仮面と本当の自分と・・・・コラムレッスン

摂食障害と自尊心の低下と仮面と本当の自分と・・・・コラムレッスン

こんにちは。

摂食障害専門カウンセラーの福山です。

 

さて、

仮面と本当の自分については多少理解はしていただけましたでしょうか?

 

ここで、以前のコラムレッスンで多く触れてきた摂食障害においていちばん重

要なサブセルフである、

 

“痩せたい自分”

 

について考えてみたいと思います。

 

 

なぜ、“痩せてたい自分”のサブセルフができあがってしまったのか?  

 

 

まず、コラムレッスンの以前掲載したの裕美さん事例から、少し復習しいきたいと思います。

 

裕美さんは高校2年生。 中学校まではいつも成績はトップクラスの優等生。

でも、成績がよかったので進学校に入学したのですが、高校では思うように成績が伸びません。

 

今まで成績がいいのが自慢だったのに、思うようにならず悩んでいました。そして、勉強だけではなく、友達ともあまりうまくいっていませんでした。グループができていて外されてしまい、何か疎外感と孤独感を感じていました。

 

家ではどうかというと、裕美さんは長女で下に中学生の弟がいました。お母さんは弟の部活や塾の面倒ばかりで、私の面倒はあまり見てくれないといった状況でした。

 

 高校に入ってからはお母さんとあまり話す機会もなかったし、

 

何かと

 

、”お姉さんなのだから”

 

とか、

 

”ダメでしょ”

 

とか、

 

”ちゃんとしなさい”

 

という否定的な言葉が返ってくるばかりなので、今更、お母さんに頼るつもりもありませんでした。

 

だから、お母さんに悩み事を相談するなんてとんでもないこと。

 

そのような状況で、あまり頼る人もおらず、自分に自信も持てなくて不安な気持を抱えながら、ダイエットを始めることになります。 

 

少しぽっちゃりしていて、弟にデブと言われたり、両親に“少しぽっちゃり系だね”などと言われていたことも少し気なっていました。

 

そして、たまたま学校の周りの人たちがダイエットしているという話を聞いたのをきっかけに、ダイエットを始めることになります。

 

完璧主義の裕美さんは、食事を今までの半分ぐらいに減らして運動もするということを徹底的にやっていきます。するとたちまち体重が減っていきました。

 

勉強や友人関係、家庭での居場所もないという状況の中、ダイエットだけがうまくいき、達成感やコントロール感を味わっていきます。

 

 周りの友達は結局ダイエットに成功する人がなかなかいない中、自分だけがダイエットに成功して優越感を味わいます。 

 

“すごいね” 

 

“キレイになったね” 

 

“スマートだね” 

 

と周りからも褒められチヤホヤされるようになります。

 

そうして、ダイエットで痩せたことによって自信を取り戻し明るくなって、友達ともうまくいくようになっていきます。

 

自信を無くし沈みがちで不安や寂しさを抱えていた裕美さんが、ダイエットの成功で自信を取り戻したのです。

 

さて、

このような成功体験が、

 

”痩せさえすればすべてうまくいく”

 

という信念をつくり上げていきます。

 

また更には、成功体験だけではなく、ここに太っていることをバカにされたネイがティブな体験を抱えていると、更にそれは強化されていくことになります。

 

小学校や中学校で、デブと言われたことがあったり、イジメられたり、

家族に何かと太っていることを指摘されて否定された経験を持っていたりすると、この信念は更に強烈なものとなっていきます。

 

ダイエットに成功した後に思うのは、

 

”もうあの頃には戻りたくない!”

 

という強い気持ちと、太ることへの恐怖感です。

 

そして、ここからがまた大事なところになります。

 

ただ、ダイエットに成功して自信を取り戻しただけならいいのですが、これが、痩せている自分への執着となって、摂食障害に陥っていってしまうのか、適度なダイエットで普通に体形をキープして楽しく過ごしていけるか、摂食障害と健康的なダイエットの別れ道になってしまうところ・・・。

 

 

 

さて、先程の事例、桂子さんの場合も似たところがあります。

 

桂子さんの場合は、

両親の仲が悪く家庭での居場所 がなかったことや、

とても不安で自己否定感が低く自信のなかった 自分に唯一うまくいって自信を持てたのがダイエットだったという 理由も大きく影響しています。

 

 

 それでは、なぜ、 “コアセルフ”=“本来の自分”が

“サブセルフ”=“痩せたい自分” に支配されてしまうのかというところを

少しまとめていきたいと思います。

 

“痩せたい自分”というサブセルフに支配されてしまうのは、基本的には自尊心の低下がもたらしたものです。

 

自尊心を支える自己価値感が大幅に低下したり、大きく変化した結果

によって、心は不安定になり“痩せたい自分”に支配されてしまうのです。

 

それは、両親の不和によって家族の愛情を充分得られないということ

であったり、友達とうまくいかなくなったり、学校でイジメがあったり、

勉強がうまくいかなくなったりと様々な変化が影響を与えていきます。

周りの環境の変化や何らかの出来事によって自尊心が低下すると

唯一自分の頑張りでコントロールできるスタイルへと偏っていきます。

 

 

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