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摂食障害、拒食症の事例 (対人関係療法・イメージ療法)

摂食障害、拒食症の事例 (対人関係療法・イメージ療法)

概要)
 19歳 女性 大学1年生  神奈川県在住 
 中学3年生のころに拒食症になり体重が激減し入院。
 その後多少体重は戻るが、制限された食事が続き低体重が継続。

 摂食障害の拒食症、対人関係療法とイメージ療法で対応



経緯)
  現在は、食事はかなり制限的で低体重が継続している。
  中学の頃は、学校での問題と家庭の問題が重なり食べれ
  なくなってしまい拒食症へ。入院治療で落ち着くが根本
  的な問題は解決されておらずに拒食症状は継続する。
  
  家庭では、両親の言動の影響が強く、特に母親の言動に
  敏感な状態が続いていてナーバスになっている。

  そのようなことから、常に母親の顔色をうかがい機嫌を
  損ねないように気をつけている。 
  そもそも拒食に陥った原因は、中学の頃に太っていて、
  学校の男の子にバカにされたという経験と更には家族に
  まで太っていることを責められたりバカにされたという
  ことがきっかけとなってる

  ただ、太っていたことをバカにされたというのは、あく
  までもひとつのきっかけであって、そこにはもと深い
  ものがありました。

  それは、家庭での安心感がなかったということ・・・・
  両親はよくケンカをしていて不仲で、母親はすぐに感情
  的になり、ふさぎ込んで何も話さなくなったり、閉じこ
  もったりすることが多く、とても寂しい思いをしていた
  こと。
  それで、何かあると母親に見捨てられてしまうのではな
  いかという不安を常に抱えることになってしまった。

  そのようなこともあって、常に母親の顔色をうかがい安全
  で平和を保つようにしているといったように気を使うように
  なってしまい、更には学校などでも同じようなパターンに

  陥ってしまう。また、自分にも自信がなくコンプレックスを

  抱えていたので、そのような状況下でのダイエットが拒食症

  へと繋がってしまったと考えられる。
  いう経緯があります。

カウンセリング内容)
 対人関係療法を12回実施。イメージ療法を5回実施。

まず、小学校・中学校でのイジメ体験に話を伺いトラウマ
 となっているところについては、トラウマセラピーを行い
 心の傷を癒していきました。
 
 そして、いちばん大きな課題となっている、周りの目ばかり
 気になって、本音を言えない、自分の意思表現ができない、
 感情表現ができない、ノーが言えないといった部分について
 は、実際のコミュニケーションを事例にあげながら改善を
 図っていきました。

 ただ、その中でもなかなか実践が難しいものが出てくるので、
 そこについては、過去のマイナスのイメージを取り除いていく
 イメージ療法でカバーしていきました。

 さらには、最終的にいちばんポイントとなってくる現在の
 両親との関係性につては、ご両親にきていただき一緒に
 カウンセリングをしていくことにより、両親の理解も深まり
 親子間の行き違いも少なくなり良好な関係を築けるように
 なってきました。
 
 そのようなことを進めていき、コミュニケーションが良好
 になってくると安心感が生まれてきて、食へのこだわりも
 薄らいでいきました。
 今までかなり制限されていた食事が少しずつではあるが
 変化し、今まで食べられなかった乳製品・揚げ物・肉類も
 食べられるようになっていきました。
 

 イメージ療法では、自分のコンプレックスの軽減、母親
 への不安の軽減、愛情不足、太ることへの恐怖心を軽く
 していきました。

 
 対人関係療法では、母親とのコミュニケーションの見直し
 友人とのコミュにケーションの見直しを図っていきました。

摂食障害のカウンセリングは対人関係療法で⇒ https://www.sinbiz.jp/eating2/

メンタルオフィスSINBI

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